静かに穏やかに暮らしたいだけ

あとはもう、ゆっくり静かに自分のペースでやっていきたい。っていう日はまだ先。

やれることはやっておこうと心に決めた日

アラフィフを振り返って、これだけは絶対に書いておかなきゃということがある。


40はじめ、私は父を亡くした。

自分にとって最も身近な人を亡くした初めての経験だ。

生と死は絶対に混じり合わない真逆なものだ。

最も非日常のことだ。


なのに父がいなくなってもこの世の中は何も変わらない。

人々は楽しそうに往来し、かわりない日々が過ぎていく。




この時なぜだか私はこう思った。


生きているうちに、やりたいことはやっておく。

できるうちに出来ることはなんでもするんだ。

もう色々できない言い訳はしない。

死んだら何もできないのだから。



だから子供たちが大学、中学のときに、ずっと行きたかったヨーロッパに行くと決めた。


一人で行くつもりだったけど、それを知った妹が一緒に行きたいと言ってきた。

一緒に行くと言っても妹はイギリスに住んでいるので、現地で落ち合うということだ。


新婚旅行以来の海外だから23年ぶりの飛行機で、もちろん一人で行くなど初めてのことなので、

その方がいいのかなと、ということにした。

英語が堪能でもなく、旅慣れているわけでもないのだから、

ヨーロッパに慣れている妹と一緒の方が、その方がきっといいだろう。


行き先はコペンハーゲンにした。

ずっと憧れていた北欧。

ネットで格安チケットを探す。

直行便ではなくドイツ経由なので乗り換えの仕方を丹念に調べる。

ブッキングドットコムでホテルを探す、予約する。


当日、日本から乗り継ぎのドイツの空港に着き、

コペンハーゲン行きの乗り換え便に向かう時には、日本人らしき人影は消えてしまった。


自分が移動しているこの方向は本当にあっているの?

今自分が待っているこのゲートで本当に間違っていない?


その度にドキドキしながらたどたどしい英語でたずね、もう私は迷える子羊のような気分。

間違いなく人生最大の血圧値だったに違いない。


だからコペンハーゲンに無事着いて、空港で妹を見つけた時は本当にほっとした。

ここに着くまでで私にとっては十分すぎる大冒険だったのだ。


やっぱり妹と合流することにしてよかった、、。と、この時は思ったのだけれど

それによって私は自分でも思ってもみなかった気付きをすることになったんだ。



今日はこの後オンラインでお茶会